初めに
これは僕が働いていた時に鬱病になって仕事を辞めた後のお話です。
正直今までの経歴もあまり良くなく、転職活動を始めた後も初めの方は手ごたえが全くなく苦労しました。
約4ヵ月の転職活動を経てエンジニアとして内定を頂けたので、そこに至るまでの経緯を書いていきます。
筆者のスペック
基本情報
性別:男(自称お姫様)
年齢:17歳と100何十ヵ月か
学歴:某情報系大学中退(2年休学あり)
資格:有効なものは無し(中学3年時に英検2級は取ったことあり)
趣味や学生時代までに経験したことなど
趣味
経験
- 簡単なプログラミング
小規模のゲームの製作、および大学でプログラミングの講義の受講経験あり
使用したことのある言語はTonyuとC++ - 作曲
かじった程度、10曲前後作曲
使用したDAWはStudio One 3 - お絵かき
時々落書きしていた程度、ほぼ手書きのみ - ゲーム
ジャンル問わずかなり多くのゲームに触れた経験あり - ゲーム配信
Twitchで不定期に配信
経歴
中学時代はドイツで過ごしていました。
高校は進学校に入り、大学も無事入学……したところまでは良かったのですが。
ゲームにハマりすぎてしまったのと、そもそも授業の内容が理解できず見事に落ちこぼれてしまい、カウンセラーの方に軽度の鬱傾向があると言われ休学することに。
休学中にアルバイトを始め、3年弱勤めていました。
アルバイトで何とか食いつなぐ中、勉学へのモチベーションは上がらず、結局復学はせず中途退学をする選択を取りました。
正直この時点で将来に対する絶望感がすごかったのですが、偶然が重なったのと今までのゲーム経験から、運よくゲーム会社に正社員として就職することができました。
それから1年ほどは特に問題なく勤めていたのですが、あるサービスのリリースに伴いプロジェクトが大炎上することに。
業務量もさることながら、一部業務の精神的な負担が大きかったこと、そしてサービスは何とか軌道に乗り多大な利益を上げたものの待遇面で一切見返りがなかったことなどから鬱病を患ってしまい、休職することになりました。
復職後も最初は何とか働けていたものの、徐々にまた体調が悪化し出社ができなくなるほどに精神的に疲弊していました。
会社側と話し合った結果、昨年2022年の4月で退職することとなりました。
特に争うこともなく退職出来たのは不幸中の幸いだったかもしれません。
一応擁護しておくと、自分に合わなかった業務以外は「楽しい」と思えていましたし、職場の方は良い方が多く、人間関係は(少なくとも自分視点では)良好でした。
会社が悪かったというよりも一部業務内容と自分の性格とのミスマッチという感じですね。
鬱状態との診断を貰っていたため1年ほどは傷病手当金を受け取って生活できていたのですが、傷病手当金は同じ傷病では最大1年半までしか支給されないため、今年2023年の5月から転職活動を始めました。
転職活動が軌道に乗るまで
最初の頃は少し希望を高めに大手や気になる事業を展開している会社に応募していました。
勿論結果は全敗。
一応正社員の経験が2年ほどあるとはいえ、1年ものブランクがあること、そして僕の面接能力が非常に低かったことから掠りもしない結果となりました。
何故一度正社員経験があるのに面接能力がないかと言えば、
- そもそも人見知りで知らない人と話すのが大の苦手
- 前職では採用前提のような状態で面接が進み、経験が培われなかったこと
の2点があります。
まあ最初はチャレンジ応募のような気持でいたので、特に気落ちすることはなく少し希望を下げて自分の経歴に見合った求人を探し始めました。
さあここからが大変なもので、ブランクがあることからそもそも書類選考で落とされたり、面接に進めても自分のアピールの仕方というものが全然わからずぎこちない感じになって不採用、というのが続きました。
途中職種も替えて未経験OKの求人にも応募したのですが、未経験ゆえに面接の重要度が高くやはり結果は全敗。
この辺りから精神的に参ってきました。
ですが途中で転機が訪れます。
とある派遣会社に応募したところ、採用前から営業の方がついて面接でのアピールの仕方や僕の職務経歴の整理などをしてくださることに。
結局その会社には採用されなかった(長期間派遣先が見つからなかったのと、途中で他社から内定をもらったため)のですが、転職活動における大きな経験値を得ることができました。
僕の求人の探し方としては経験のあるゲーム関連の求人と、SE関係を同時に探していく形でした。
前述した会社で経験値を得たことと、昔から簡単にではあるもののプログラミングの経験があることを思い出し、それをアピールすることにしました。
面接では多彩な趣味を持ち、好奇心が旺盛なこと、そして業務経験はなくともプログラミングに関する経験と知識が少しあること。
そこを重点的にアピールすることで、とある企業からついに内定を頂くことができました。
エンジニア職は他の業種と比べても常に勉強が求められ、学習意欲があることがどうしても求められます。
多くの趣味を持っていることは好奇心があり色々なものを吸収していく柔軟性があることのアピールに繋がります。(面接でも趣味のことは積極的にアピールするようにしていました)
強みが少ない人は転職活動において何を重視すべきか
僕の場合は幸いなことに人生経験は色々な意味で豊富な方だと思います。
また、多くの趣味を持っていたことで多方面から自分をアピールすることができる、ということに途中で気付くことができました。
今回の転職活動で得た知見としては、とにかく色々なことに手を出している(そして何らかの深い経験を持っている)人の方が面接において強い、ということがあります。
勿論職務経歴が豊富だったり何らかの実績を上げている方はそれをアピールすればいいと思いますが、仕事面でのアピールポイントが少ない場合はこれが一番大切になってくると感じました。
これは特に未経験業種への応募の際に重要になってくると思います。
また、僕の場合は中途退学ではあるものの、IT系の会社において出身大学のネームバリューが強かったことも良い方向に働いたかもしれません。
面接対策については運よく応募先の会社の営業の方に助けて頂けましたが、素直に転職エージェントに頼ったほうが近道だったとは思います。
総括
以上が今回の僕の転職活動における経験となります。
現在転職を考えている人もそうでない方も、また就職前の学生の方にも通ずることではありますが、人生経験というのはいざというときの助けになってくれます。
何か興味のあることがあればとりあえず挑戦してみる、そんな気持ちが大切だと思います。合わなければすぐやめても問題ありません。
社会人の方だと時間的、体力的にも新しく何かに手を出すというのは難しいかもしれません。
それでも例えばネットサーフィンの途中に気になるものがあればとりあえず覗いてみる、それだけでも視野が広がります。
引き出しは多いに越したことはありません。
順調な人生を送れれば何も気にする必要はありませんが、実際には何が起こるかわからないものです。
生存バイアスかもしれませんが、僕のようにただの趣味がいざというときの人生の役に立つということもありますので、何かに挑戦するという気持ちは常に忘れないでいてください。
僕は自分の趣味に2度も助けられました。
人生は意外と何とかなることも多いです。
拙い文章でありきたりな内容かもしれませんが、この記事が誰かの役に立てば幸いです。
そしてこれを読んだ皆さんの人生が豊かになることを祈っています。